仮想通貨の仕組みとブロックチェーン

仮想通貨の仕組みとブロックチェーン

仮想通貨の仕組みの特徴には
①電子署名
②マイニング(mining)
③スマートコントラクト
④ICO
⑤ブロックチェーン
が存在します。

仮想通貨の仕組みについて

仮想通貨の仕組みとブロックチェーン

仮想通貨の仕組み①電子署名

電子署名とは、データ上で本人確認を行うことができる仕組みのことです。紙などの文書におけるサインの役割と同じです。
電子署名の使用用途としては、本人確認の役割や、偽造、改ざん防止の役割もあります。
電子署名では、仮想通貨の送金の際に、公開鍵と秘密鍵の2つが使用されます。送金者が秘密鍵によってデータを暗号化します。
その暗号化された文章は、公開鍵によってのみ元のデータを復元できるので、受金者がそれを復元することで、送金が正常に完了したということになります。
秘密鍵と公開鍵は対になっているので、取引きデータが正しいのかわかるため、不正があっても見抜くことができます。

仮想通貨の仕組み②マイニング(mining)

代表的な仮想通貨ビットコイン(BTC)を新規発行するために行われる作業が、マイニング(mining)です。  
マイニング(mining)を直訳すると「採掘」という意味になります。マイニング(mining)を行う人はマイナーと呼ばれています。
ビットコイン(BTC)の取引きを承認して、ブロックチェーン上に新しいブロックを生成することで、その対価としてビットコイン(BTC)をもらうという活動です。高速なスピードで計算が行われ、各ブロックに対してマイニング(mining)作業が行われます。
正しい値が見つかると、その値がブロックに記録され、そのブロックはブロックチェーンに繋がれるという仕組みです。

仮想通貨の仕組み③スマートコントラクト

コントラクト(契約)をスマートに行えるプロトコルのことをスマートコントラクトといいます。
契約の自動化であり、契約の条件確認や履行までを自動的に実行させることができます。
取引きプロセスを自動化できるため、決済期間の短縮や不正防止、仲介者を介せずにコスト削減にも期待されており、各国で取り組みが行われています。
またブロックチェーン上でスマートコントラクトを利用すると、ユーザー同士が直接取り引きを行う非中央集権型のサービスを実現でき、社会に大きいな変化をもたらす可能性があります。

仮想通貨の仕組み④ICO

新規仮想通貨の公開という意味でInitial Coin Offeringの略称です。クラウンドセールやトークンセールと呼ばれることもあります。

 ICOは企業や団体などが独自の仮想通貨トークンを発行して、資金調達を行うことをいいます。仮想通貨トークンに出資する方の考えは、価格上昇の期待、企業や団体の期待になります。

ICOの目的はa資金調達をするb通過を普及させて価値を持たせるc新しい経済システムを構築をするの3つが主です。

a資金調達をする

 発行する側の企業や団体が事業やプロジェクトをアピールして投資家を募り、発行するトークンを多く買ってもらうことで、資金を調達することができる。

b通過を普及させて価値を持たせる

 資金調達する以外にも、発行したトークンが価値を持つようにする狙いもあります。有名になり人気になれば、多くの取引所で売買される可能性もあります。そうして通過の価値が上昇していくと、資金調達の効果をより拡大していくこともできます。

c新しい経済システムを構築する  企業のサービスを利用するために必要になることもあります。将来的にトークンを介して価値をやり取りするようなサービスが誕生する可能性もあります。そうなれば、そのサービス内でたくさんの方に使われ、新たな貨幣の役割を担うかもしれません。

仮想通貨の仕組み⑤ブロックチェーン

ブッロクチェーンは分散型台帳と呼ばれ、取り引き情報がネットワーク上の台帳のようなものに分散、保管されています。
取り引き情報は一定数集められ、ブロックという単位でまとめられます。
このブロック(取り引きデータの塊)を繋げていく仕組みをブロックチェーンといいます。
ブロックチェーン上に記録されたデータは、全てのネットワーク参加者に公開・共有される仕組みになっています。
取り引きデータを分散させ、共有するメリットは2つあります。

ここがすごいブロックチェーン!

ここがすごいブロックチェーン!

ネットワークの一部サーバーで故障などのトラブルが起きてもシステム全体は機能し続けます。
ある銀行のサーバーが故障すると、その銀行を通じた取り引きはできなくなりますが、ブロックチェーンでは分散管理によって、他サーバーが取り引き情報を引き継ぐことができます。
ブロックチェーンのデータ記録は改ざんされにくく、一度ブロックに組み込まれたデータを書き変えるためには、チェーンで繋がった過去のブロックごと変える必要があります。
なお、取り引きデータのネットワークでは情報だけが公開されるので、匿名性を保って取り引きができます。